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今回の作品は、たとえば夜寝る前の時間などに、付属のCDを聴きながら絵を見てもらうことを想定しています。BGMとしての作りにしてあるので比較的くりかえしが多く、小さめの音で流しておくとさりげなくていい感じですが、細かく聴き込んでもいろいろと聴きどころのある内容になっています。
アートブックの方は、絵本のような明確な物語りではなく、ビジュアルとキーワードで大きなストーリーの流れを表現しており、音楽と絵は一作品ごとのリンクはしておらず、同じストーリーの流れを6曲で表現しています。
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The Circle of Whirlwinds
嵐、荒廃する世界がテーマです。今回のCDにおさめた上畑さんのBGMバージョンの楽曲は、基本的には半澤さんの原曲をもとにして上畑さんが一からまたリコンポーズ(再作曲)していますが、この一曲目だけは半澤さんの曲のシーケンスデータを利用しています。そのためもあり、6曲の中ではやや印象が違います。
当初、元データに改めて音色を割り当てて整理してまとめた、という感じで、少し印象が薄かったため、スネアの音に手を加えるか、まるまるとってしまう提案をし、最終的には亀岡がスネアなしのリズムパターンをはめ込んでリミックスしたアイディアで、上畑さんに再構築してもらいました。渾沌とした不安定な印象からはじまり、暴走するテクノロジー、逃げまどう鳥、といったイメージで、ちょっとリスニング向きではないかもしれません。
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Metal Ice
テーマは、凍った世界です。半澤さんの原曲は、すべてのものが止まってしまった世界、というような静かなイメージですが、上畑さんバージョンでは、デジタルをはらみつつ荒廃感を出しています。この曲は原曲からかなり離れたリコンポーズとなっています。
制作初期の段階では後半のピアノが、ダンダンと弾きまくる内容でしたが、あまりにも耳に(心に)痛い印象だったため、オーケストラヒット風の音で区切るようなアレンジにしました。氷塊をイメージする印象で、いい感じになりました。縦横無人にピッチが上下する上畑さんのベースラインも印象的で、くり返しの部分と途中暴れまくる部分とのコントラストも聴きどころです。
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Primal Whispers
テーマは再生、芽吹きです。半澤さんの原曲はうねるようなベースラインでアシッド感のある曲ですが、上畑さんバージョンでは、うねるベースのイメージを引き継ぎつつ軽快なリズム感になっています。ピアノもいい感じで、物語りを感じる晴れやかな曲に仕上がりました。メロディが最初もっとシンセシンセした音色でしたが、笛の音色に変更してもらい、かなりいい雰囲気になりました。
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Be Free
細かいリズムと重いベースラインとピアノのかもしだすダークな雰囲気のかっこいい曲です。半澤さんの原曲は空を飛ぶようなイメージですが、上畑さんバージョンでは、暗く重苦しいところから、たんたんと力強く前へ進んでいこうとしているようなイメージになっています。
この曲はエディットに苦労しました。くり返しの多い曲なので、ベースのパターンにも変化をつけてもらい、途中やや音数の減る部分も、ほぼ完全にそこで流れを切ってしまうかピアノの流れを残すかで上畑さんと議論し、最終的には亀岡の希望で、ピアノの流れを残してもらいました。メロディも当初はずっと同じくり返しでしたが、笛の音を重ねることで変化をつけました。
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The Blue Helio
この曲には、半澤さんのオリジナルバージョン、飯田君リミックスバージョン、上畑さんバージョンの3バージョンあります。CDにはBGMバージョンである上畑さんバージョンが収録されています。
スペーシーなトラベリング感の気持ちのいい曲です。これも半澤さんの原曲を元に上畑さんがリコンポーズしています。最後のコーラスは当初、もっとはっきりした印象でしたが、亀岡の希望によってEQの処理等でおさえてもらっています。
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Paradise Flow
この曲はそもそも半澤さんの個人的なデモテープに収録されていた曲が元となっています。深い森をイメージさせる、鳥か虫の声のようなSEが印象的で、シンプルなくり返しの中に精神性を感じて非常に気に入り、イメージしている作品の世界観にも合いそうだったので、今回のプロジェクト用に新しく作曲する一方で、この曲も使わせてもらいました。
上畑さん参加後も一番最初にデモが完成した曲です。そのデモはまだ一部分だけでしたが、上畑さん得意のベースラインとピアノのかけあいの気持ちのいいアレンジで、それが基礎となっています。
そのデモを元に、亀岡が、軽めのドラムンベース(?)〜エレクトロニカ系のリミックス&エディットをし、それを参考に上畑さんに作りこんでもらいました。曲の最初の方と途中何回か出てくるコンピューターをイメージさせるシーケンスパターンも、亀岡の希望で入れてもらっています。
原曲とは違うSEが使われていますが、やはり深い森の中の池や沼をイメージさせます。叙情的なデジタル・ネイチャーになりました。 |
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