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REPORT
2003年9月6日
ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」ミラノ・スカラ座バージョン
Bunkamuraオーチャードホールにて
今回は音楽が生演奏です。開演前からオーケストラピットで、ドラムスやトランペットの音ならしをしており、期待が盛り上がります。
これぞ王道のミュージカルといった雰囲気の舞台です。セットは思ったよりシンプルでしたが、生の演奏はやはり良いです。
50年代のNYが舞台で、白人のギャング団とプエルトリコからの移民のギャング団の抗争を軸に物語りは進みます。その中で、このギャング団どおしの決闘に際して力を貸してくれるように求められた白人のギャング団のOBと、プエルトリコのギャング団のリーダーの妹が恋に落ちます。
人種差別が日常的に表面化していたであろう古いアメリカの、ストリートのエネルギーと渾沌が表現されています。
それはもはやノスタルジックでさえあるのですが、聞き覚えのある曲を圧倒的な声量で歌われたら、それだけで、最初から最後までノックアウトされっぱなしです。
1957年のオリジナル版が、バレエの振り付け師でもあったジェローム・ロビンスの演出、振り付けであったためか、本作の振り付けも非常にバレエ的でした。
今やこうして様々な人種が共同で舞台作品を作り、観客から盛大な拍手が送られますが、実際の社会では人種間の争いはなくなっておらず、当のNYでの事件が引き金となってもっと大きな規模で世界に暗い影を落していることを考えると、人種間のいがみあいから悲劇的な結末で終わるこの舞台に、ただ感動して拍手して終わりではすまされない、出演者達も送られる拍手にそんなににこやかにおじぎをしている場合ではない、という違和感も同時に感じずにいられませんでした。 |
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