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REPORT
2004年6月6日
崎川晶子さんチェンバロリサイタル 東京オペラシティ近江楽堂にて
チェンバロは、鍵盤楽器という点はピアノと同じですが、ピアノのように弦をたたくのではなく、鍵盤をひくことで、鳥の羽の軸の部分で作られた爪で弦をはじいて音を出すそうです。ピアノの音が、ポロンポロンからダーンという印象なのに対し、チェンバロはもっと軽く金属的で、ビンビンというか、ジンジンとした音です。
今回演奏されたものは、グランドピアノを細くしたような形で、黒色に金の装飾が入っており、工芸品とも思える手作りのものでした。材質はポプラの木で、にかわで接着しているそうです。
鍵盤は2段になっており、2段別々に演奏することも連動してオクターブ上(下)を同時に弾くこともできます。
さて演目は、前半がバッハの曲、後半が上畑正和さんの曲という構成になっていました。
バッハは、「トッカータ ホ短調」に始まり、バッハ特有の淡々としたリズムの中に、弾むような軽快な印象が感じられる「フランス組曲第5番 ト長調」、MCを挟み、流れるような幻想的な「半音階的幻想曲とフーガ ニ短調」が演奏されました。
休憩中には、チェンバロを製作した安達正浩さんの調弦が入り、後半の上畑さんの曲は、チェンバロらしさを活かしつつ舞踏会のイメージを表現した「六月の舞踏会」、メロディアスで、ピアノ曲の印象の「草原の思い出」、題名が先に出来たという、ミステリアスで映画音楽のような雰囲気の「黒いマントの男」、またまたチェンバロらしい曲「午後のひととき」、そして「結晶」は、万華鏡のような印象の曲、とは崎川さんの弁ですが、ミニマルなくり返しの上に、メロディらしきものがシンプルに、時にリズムの裏に複雑に乗り、途中転調もして演奏はかなり難しいのではないかと思いますが、チェンバロに新しい可能性を開いているように思いました。
MCを挟み、上畑さんと崎川さんの共通の友人のお子さんの名から着想したという「LISA」、少しダークでメランコリックな、霧のおりた森の中の一本道を行くようなイメージの「深い霧の奥へ」、映画音楽の雰囲気で、オーケストラにもできそうな「追跡」と続きました。そしてアンコールとして演奏された「孵化するニケ」は、アンコールなのに一番難しいという説明がありました。
崎川晶子さんチェンバロリサイタル
5月28日 名古屋 スタジオ・ルンデ 全席自由4000円
5月29日 京都 京都ギリシャローマ美術館 全席自由3000円
5月30日 大阪 ベルギーフランドル交流センター 全席自由3000円
6月6日 東京 東京オペラシティ近江楽堂 全席自由4000円
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